理事長メッセージ

大正4年、祖父、董により三輪医院は岡部町の現在地に興された。
父、淳は祖父の開業医スタイルを踏襲し、往診と在宅看取りを35年間実行してきた。
私は20年余前より医業を継ぎ祖父と父のあとを追いかけている。

往診を続けていくなかで色々な感動があった。
まず「こんなにも遠方から三輪医院に通ってくれていたのか」という感動である。バス停まで何十分も歩き、一日に何本もないバスに乗り、時間をかけて通院してくれた患者さんたちのおかげで三輪医院と私の現在があるというあたりまえの事実に素直に感動した。

次に自宅で亡くなることの尊厳さに感動した。
病院死と比較したとき、自宅死ははるかに自然であり、尊重された死に思えた。その死に医師として付き合うことは大変だがやりがいのある仕事であることをあらためて感じた。

同時に「死の前の生」の貧弱さに気づかされた。
人はいつか死ぬ、医師はそれをただ待つのではなく「その人らしく生きる」ことを実現させることに力を使うべきではないのか。医療にしか出来ない新しいサービスが必要である。それが現在につながる、訪問看護、デイサービス、デイケアである。

志太会は医療を通じて「地域を守りきる」ことを決意している。
人々が安心して地域に住み続けることができることを助ける医療をめざしている。